約束までの時間を有意義に過ごすための独り談話室

離婚されるそうなので一人暮らし準備の為の心構えと今までの回想録(メモワール)

余裕のない臆病者とはお前の事だ

夫はよく他人を批判する。

 

「テレビに出てるやつなんて、どっかオカシクなきゃ出来ないって、こんな事。」

「お隣の奥さん、ホントに庭の手入れしない人だよな。あ、うちの奥さんもそうか。」

「仕事出来ない奴に限って、社内政治だけは上手いんだよな。」

「ホント、この店スタッフ(人)回せてないよな。もう少し考えて動けないのかね?」

 

枚挙に暇がないが、これはほんの一例でどこにいても何をされても不満が消えない男なのだ。

そのくせ自分は批判されることを非常に恐れているので、先回りして他人を先制攻撃しているかのように見えてしまう。

要するに、余裕がないのだ。

本人は自信たっぷりに振る舞っているつもりなんだろうが、その虚勢がかえってメッキを感じさせ、剥がれなくとも中身が黄金の価値なぞないことを教えてくれているのだ。

 

真に心のゆとりがある人は、いたずらに他人を自分の感情のみで裁こうとはしないし、どんな人間に対しても一定の礼儀を示す。だが、夫にはそんな共感めいた感情はみじんもない。あるとしたら、同じような無価値な遊びに興じている「彼女」に対してだけだろう。それもまた、体を手に入れるまでの表面上の優しさなのだが。




「彼女は俺に付き合ってくれたんだよ。」


....だから何?


そりゃあいくらでも付き合うだろうさ、だって彼女には責任なんて一個もないんだから。

バカ夫と遊んで、奢りでご飯食べて、適当にお優しい言葉をかけて、

「あたし達って、イケナイ事してんだよね。あたしって、悪い女。」

などとほざいていればそれで良いのだから。


 余裕のなさを懸命に隠すために、バカ夫は今日も甘い蜂蜜のような嘘と妄言で、バカ女と互いを温めあっているのだろうな。

なんと言う醜悪な恋愛なのか。


知らぬは本人達ばかりである。