約束までの時間を有意義に過ごすための独り談話室

離婚されるそうなので一人暮らし準備の為の心構えと今までの回想録(メモワール)

まだ未定の新居付近を散歩する不毛かつ楽しい地図の旅

ゆるゆると、転職を企みながら蛇のように音もなく、

職場で求人サイトを嘗め回し、ひとりであーでもない、こーでもないと頭の中で様々な条件を自分に当てはめながら、

当てはまらないのは自分のせいか職種のせいかは考えもせず、

ほぼ行き当たりばったり方式の求人応募をしてきたワタシが、

今回は約半年間寝かせてきた(?)求人情報があり、

先日そこにおずおずと、Web応募してみた。

意外と反応が早くて驚いたのは、

この歳になると応募してもスルー(無視)されることもたまにあるので、少し驚いた。

もっとも、面接にこぎつけたとしても数日後に「お祈りメール」や「お祈りコール」が来るのは珍しいことではないし、

そんなことで傷ついたり凹んだり怒り狂ったりする暇も、余計なエネルギーを使う余裕もオバサンには、ない。とにかく当たって砕けろ戦法しかないのだ。

そんな感じで、まだ面接すらしていない職場の周りをふらふらと、Google mapで散策したり、してみる。

職場付近になにがあるか、職場から借りたいと思っている賃貸までの道のりを「お散歩」してみる。

家を出よう、と決めてから今までずっと、働き口が豊富な空港の近くにしたいと思いながら、その街の付近のペット可賃貸を漁っていたので、職場と借りたい賃貸の距離的なマッチングがたまたま上手くいきそうな求人を、拾ってみたというのが正直な話だ。

公園の近くにある「賃貸」から職場までを、地図上で歩く。

桜が咲いていたり、見慣れない土地の店、道路の幅、この一週間で何度か「歩いた」ら、なんだかすっかりそこに住んでいる気になってしまい、すこし不毛な遊びに感じたが、これが実は結構楽しい。

ロンドンにいた頃、よくこんな事をやりながら実際の通りと地図で歩いた通りの感触の違いを楽しんだり、画面上とおんなじ景色に喜んだり、そうしてどんどんロンドンの街に詳しくなっていった。

 

行きたいと思っているロシアや、第二の故郷だと勝手に信じているフランスは、何度も何度も地図の中で旅をしている。

空気の匂いや空の色、風の音、石畳の感触、食べ物の匂い、その国でしか感じないものは直接触れることは出来ないが、

想像の旅は、ここまで世界が狭くなった今でも、

箒のない魔女のワタシには、まだまだ必要な遊びなのだ。

 

余談だが、鹿島茂さんというフランス文学の先生の本を読んだ時、その先生はワタシとまったくおなじ「地図での想像の旅」をしていた。エライ先生までもやっている、ある意味高尚な遊びなのだ。

(と言う事にしておかないと、孤独なオバサンの独り遊びで片付けられると、さすがのワタシもなんとなく、傷つく。)