約束までの時間を有意義に過ごすための独り談話室

離婚されるそうなので一人暮らし準備の為の心構えと今までの回想録(メモワール)

猫には目に見えない「何か」を感じるのだろうな

最近、アーシャ(猫)が引きこもりだ。

とにかくワタシの部屋から出ない。

いままでは家の隅から隅まで走り回っていた彼が、

ここ数ヶ月で挨拶もろくにしなくなった夫に近づかなくなり、

とうとう今月に入り、階下に行くことをしなくなり、ワタシの部屋のホットカーペットでゴロンとしている。

なんだか憐れなので、一人と一匹で慰め合うように、

寄り添って寝ることもある。

ワタシはそれでなんだかとても満足なのだけど、

夫にも懐いていたアーシャは、少し寂しそうに見える。

最近、アーシャをあやす夫の声が聞こえず、不審に思っているとどうやらアーシャが夫を避けている。

彼には分かるのだろうか。

夫の後ろにいる、髪の長い般若のような下がった目尻の、彼女の影を見ているので、知らない人間に警戒するアーシャの本能が知らずと夫を避けているように思えてならない。

ワタシに遠慮して、あるいはワタシの孤独を察知して、一緒にいてくれているのだと思うが、

どうもやはり夫に近づかないのだ。

 

「猫はバカだから」

と言っていた夫は、それよりもっと馬鹿な行為を他所の奥さんとしているのであり、

そんな人間にはそれを言う資格なぞない。

本当に、人を馬鹿にする者ほど、実は誰よりも馬鹿である見本のような男で、それを選んで結婚してしまったワタシ自身にも心底ガッカリしたのだが、

このうすら寒い家の空気は、一匹の猫の行動すら変えてしまうのか、と思うと一刻も早く環境改善しなければいけない、と思う。

 

ちなみにアーシャが観ているであろう女の影は、

実はワタシが実際に幻視してしまったもので、

はじめて夫のスマホのデータから彼女を見た時は、

恐怖で震えた。夫の後ろに見えた女とそっくりだったからだ。

これ以上気味の悪い思いをしたことは、今までにない。

(実は、数回あるけれど、それはまた別の機会に回す)

 

猫にも「引きこもり」があるのです、というお話。