約束までの時間を有意義に過ごすための独り談話室

離婚されるそうなので一人暮らし準備の為の心構えと今までの回想録(メモワール)

やるせない感情を搾取するように労働を仕向ける社会=会社

ワタシはサービスを売る(身バレしたくないので濁すけど、定期配送のサービス関連の会社の事務)仕事をしている。

主力の商品が売れなくなると、ご時勢に乗っかるようにして実は全然乗れてない、激ダサな商品を慌てて開発しあてがうと言った基盤がボロボロの商売に見えて仕方ないのだが、それでも一部上場だとかで何も仕事しないで朝は人の噂話に花を咲かせながら自分の若い頃の自慢話をぶっ込み、昼間はご飯食べたら寝て、夕方はPC前で真剣な顔で仕事に見せかけたネットサーフィンというウルトラ役立たずな他部署のオジサマを見ると、いよいよ自分たちパートタイマーの立場が情けないものに思えてならない。

役立たずオジサマは、その昔は支店長にまでなったお方らしい。

しかしバブル崩壊後、実力主義の名のもとと、お客様や部下からのクレームの多さ、パワハラまがいの発言その他諸々がワンセットになり、降格の憂き目にあった。ここからが日本企業のダメなところで、一度跳ね上がった給与は下げることが出来ない、という意味不明の理屈で、支店長から課の代理となった今も、彼は支店長より多くの給与をもらい、毎日会社に遊びに来ているのだ。

同じくバブル期の恩恵を若かりし頃受けまくったワタシは、そのバブルの負の遺産となったオジサマを横目で睨みつけながら、

「ホント、男ってラクだよね」

と文句のひとつも言いたくなる。

男性というだけで、給与が違うのはワタシ世代の頃もそうだった。

一家の主となる人間に対しそれなりの報酬がなければ家族全員の生活が危ぶまれるからだろう。

とはいえ、今、こうして働きに出てみて、

年齢やジェンダーによって収入に格差があるのは、今の時代にはかなり不自然だ。

シングルマザーもファザーもいれば、専業主夫もいる。未婚者も既婚者も、男性も女性もトランスジェンダーの人もいる。親と子程の歳の差があっても、お互いがお互いから学びとれる。

この会社に入って強く感じたのは、

ミドルであるワタシ達の感情を逆手にとり、労働条件を改善しようとしないことだ。

この年齢で雇ってくれるのは有り難いが、同じ仕事内容(むしろ量的にはパートタイマーの方がある)をしても、社員に比べて給与が半分という厳しさ。加えて50歳以下のパートタイマーは順次、契約社員に格上げしていき、それ以上の歳のパートは同じ仕事量でも何の恩恵もない、というオバサン的には非常に哀しい職場なのだ。

それでも、年齢的にも先輩パートの方々は健気に頑張る。

何故なら、「この年齢では雇ってくれるのは他にないから」と皆、判で押したように口を揃えるのがいかにも日本的と言うか、受け身志向で、ちょっとガッカリする。

もっと中高年のガッツを見せてやりたいとは思わないのだろうか?

 

「これ以上稼がなくても大丈夫だから」

「新しい仕事はもう覚えられないから」

「またイチから別の職場に慣れていくのは大変」

 

そういう言い訳を汲み取るように、会社側にたつ上司が囁く。

「もういい年だし、(←明らかにハラスメントだろ)定年までここにいた方がいいよ?他に行っても仕事大変だよ?

家のローンもまだあるんだろ?(←余計なお世話)子供も大学行くなら、変に動かないでひとつどころで頑張ったら?」

 

一般論、かも知れないが、正論ではない、と、ひねくれ者のワタシは思う。

専門的な仕事以外は、仕事って基本やれば出来るものだと勝手に思っている。

出来ないとか出来るとか、考える前に動ければ、人にはもっと出来ることは色々あるのではないのかな。

オバサンだから、他では働けないとか、弱気になりたくない。

相手(会社)が安い賃金で、社員並あるいはそれ以上の労働を求めてくるのであれば、それに対する反発はしてもいいと思う。

何故なら、奴隷契約ではないから。

あちらは「安いオバサン労働者をこき使って利益をあげる」つもりだろうが、そのもっと前に賃金を下げなきゃイケナイ人がいるだろーが!と思うのだ。

さて、先に述べたバブル崩壊後降格したけど給与はまったく下がっていない極楽トンボなオジサマの部署に、見た目よくわかるトランスジェンダーの「彼女」がやってきた。よく働き、コミュニケーション上手の「彼女」に対し、オジサマはあらゆる好奇のまなざしと共に、言ってはならない一言を放ってしまったのだ。

 

「あの子いいんだよな。契約社員にしてもいい。

・・・ん?いや、待てよ。

その場合、男の給与査定なのか?それとも女かな?

いやあ〜、俺こういうの初めてだから分かんないんだよね!!」

 

賢明な「彼女」が職場を辞めたのは、そのすぐ後だった。

 

ダメだ、この会社。